医療事務を目指しているみなさま。もしくはすでに医療事務として就業しているみなさま。仕事に役立つ資格として、診療報酬請求事務能力認定試験の受験をお考えではないでしょうか?
診療報酬請求事務能力認定試験は、医療事務の資格の中でも難易度の高い試験になります。
この記事では、難易度の高い診療報酬請求事務能力認定試験の合格率等について、調べてまとめています。ぜひご一読いただき、今後のキャリアアップ等にお役立てください。
1.診療報酬請求事務能力認定試験の合格率は?
それでは、診療報酬請求事務能力認定試験の合格率や合格基準についてご紹介します。
診療報酬請求事務能力認定試験では、試験内容は次のように構成されています。試験種類として、医科と歯科に分かれていますので、必要となる分野について受験することになります。
・診療報酬事務能力認定試験は学科試験と実技試験がある。
診療報酬請求事務能力認定試験は、学科試験と実技試験に分かれいます。
[学科試験]
学習範囲は以下のようになり、5択から答えを選びます。
・医療保険制度や公費負担制度の内容
・医療保険機関等の基礎知識
・診療報酬等の基礎知識
・医療用語や医学 薬学などの基礎知識
・医療関係法規の知識
・介護保険制度の知識
[実技試験]
学習範囲は診療報酬請求事務となり、資料からレセプト作成を行います。医科では入院1問、外来1問の合計2問、歯科では外来3問の出題となります。
[試験への持ち込み]
試験会場には、診療報酬点数表や参考書、その他の資料、計算機の持ち込みが許可されています。資料等の持ち込みはできますが、学習し、内容をしっかり把握していなければ合格は難しいでしょう。パソコンや携帯電話は持ち込みができません。
・合格に必要な点数は?
診療報酬請求事務能力認定試験の合格に必要な点数は試験の都度若干変わります。2018年7月16日の第48回試験では以下のようになっています。
医科 学科試験 75点以上(100点満点)
実技試験 85点以上(100点満点)
歯科 学科試験 80点以上(100点満点)
実技試験 80点以上(100点満点)
合格に必要な点数は高めと言えます。
・合格率はどうなっているのか?
2018年7月16日の第48回試験の合格率は医科:41.6% 歯科:35.8%となっています。今までの平均は医科は約30%、歯科は約38%となっています。
[受験者数]
2018年7月16日の第48回試験の受験者数は医科が3,894人、歯科が少なく53人です。
[年間の合格者数]
2018年7月16日の第48回試験の合格者数は医科が1,618人、歯科が19人です。合格率が30パーセントの試験は、資格試験の中でも難易度が高い試験になります。それだけに、この試験に合格することは医療事務の仕事の中でもキャリアアップにつながりやすいと言えます。
2.診療報酬請求事務能力認定試験の難易度は?
それでは診療報酬請求事務能力認定試験の難易度は、どれくらいでしょうか?
前述している通り、合格率が約30%の試験ですから難易度は高いです。
・独学では難しい
実際に診療報酬の事務に就業している方にとっても、診療報酬請求事務能力認定試験は難しく感じるそうです。出題範囲が広範囲であり、一般の病院のレセプト請求以上に幅広く深い知識が求められます。特に未経験の方がテキスト等の独学だけでは、合格が難しい試験です。
・医療に関する専門用語が多い
診療報酬請求事務能力試験では、医療に関する専門用語がどうしても多くなります。専門用語は、日常会話ではあまり使われない言葉のため、独学だと意味を理解するだけでも時間がかかってしまうでしょう。
また、医科と歯科では専門となる領域が異なるため、専門用語も多岐にわたります。
・レセプトの計算が難しい
診療報酬請求事務能力認定試験の実技では、レセプトの計算実技を行います。すでに実務として行っている方は慣れている内容ですが、初めて行う方にとっては、レセプトの計算はかなり難しいものになります。実務でレセプト業務を行っている方にとっても、試験でのレセプトはいつも行っている分野以外の内容が含まれます。「いつもやっていることだから大丈夫」と油断はできません。
・試験会場に資料を持ち込んでも良い試験内容
診療報酬請求事務能力認定試験では、実技試験の試験会場に資料等を持ち込むことができます。持ち込みはできますが、一から調べて解答すると当然時間が足りなくなります。知識のみならず、どのように知識を活用するかが重要です。
・簡単ではないが、十分合格できる資格
診療報酬請求事務能力認定試験の難易度は高いです。とはいえ、毎年多くの方が合格していますので、決して取得できない資格ではありません。それではどのように勉強すればよいのでしょうか?
[通信講座で勉強して合格を目指す]
スクール等が実施している通信講座を受講して学習します。独学ではなかなか難しい診療報酬請求事務能力認定試験の勉強も、通信講座であれば幅広い知識を効率よく身に付けることができます。通信講座は自分の都合のよい時間帯に勉強できるため、空いた時間に自宅で学習できることがメリットです。また、費用面では通学コースより費用を抑えることができます。
[通学講座で勉強して合格を目指す]
スクールに通う講座を受講して学習します。スクールの場合は、わからない部分を直接講師に聞くことができることがメリットです。スクールの授業に合わせて学習することになるので、スケジュール管理がしやすいこともメリットになります。
[それぞれにメリットデメリットがある]
通信講座と通学講座どちらがよいかは、受講する方によって違います。検討する際は「自分ならどちらの方法がより合格に近づけるか」を考えて決めましょう。
3.まとめ
ここまで、診療報酬請求事務能力認定試験の合格率と難易度についてご紹介しました。
診療報酬請求事務能力認定試験は診療報酬請求の資格として、取得すると就職やキャリアアップで有利になることは間違いないでしょう。レセプト請求に強い医療事務職を目指す方は、ぜひともチャレンジしていただきたい資格です。
この記事を読んでいただいたみなさまが、自分に合った学習方法を確立でき、診療報酬請求事務認定試験に合格できることをお祈りいたします。
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