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診療報酬請求事務能力認定試験の受験資格について

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医療事務という職業に興味がある方は、どんな資格や能力が必要とされるの?診療報酬請求事務能力認定試験は難しいの?未経験から受験できるの?他の医療事務の資格とどう違うの?という疑問があるかと思います。
診療報酬請求事務能力認定試験に受験資格が必要かどうか、また試験内容がどのようなものなのか、合格するための学習方法をご紹介します。

受験

1.診療報酬請求事務能力認定試験とは

診療報酬請求事務能力認定試験とは、医療事務の資格の中で難関と言われており、厚生労働省の管轄下において公益財団法人日本医療保険事務協会が実施している全国一斉統一試験です。
ここでは試験の概要を説明します。

  • 試験の範囲は受験案内に添付される「診療報酬請求事務能力認定試験ガイドライン」の通りとされており、診療報酬点数表やそのほか資料を試験場に持ち込むことが許可されています。
    (*ただしパソコンやスマートフォンなどの通信機器は持ち込み不可)
  • 試験地は北海道・宮城・埼玉・千葉・東京・神奈川・新潟・石川・静岡・愛知・大阪・岡山・広島・香川・福岡・熊本・沖縄の17都道府県となっています。
  • 試験内容は医科・歯科に分けられ、どちらかを受験するか選択できますが、どちらも学科試験と実技試験があります。
  • 学科試験は計20問の5者択一式とされています。内容としては、医科・歯科どちらも医療保険制度や法令等についての問題が出題されます。
  • 実技試験は診療録(カルテ)から、手書きで診療報酬明細書(レセプト)を作成する試験となります。なお、出題は医科が外来と入院から1問ずつの計2問、歯科が外来から3問です。問題を解くのにかかる平均時間は外来は約30分、入院は約1時間半とされているため、集中力と時間配分が大切になります。
    上記に記載した通り、診療報酬点数表を試験会場に持ち込むことが可能とされていますが、医学通信社の医科診療報酬点数表は厚いため、限られた時間しかない試験中に探しやすい簡易版の診療報酬点数表を持ち込んだり、よく出題される部分はあらかじめチェックしておくことが望ましいです。
  • 受講手数料は9,000円(税込)です。
  • 試験日は年に2回(7月、12月の日曜日または祝日)です。
  • 試験時間は3時間です。
  • 合格の基準は100点満点中、医科の学科75点以上・実技85点以上、歯科の学科と実技は80点以上です。(第48回認定試験の結果)
  • 合格率は、医科1,618人/3,894人中(41.6%)、歯科19人/53人中(35.8%)でした。例年30%~40%とされ、非常に難易度の高い資格です。(第48回認定試験の結果)
  • 平均点は、医科(学科):70.7点、医科(実技)80.2%点、歯科(学科)71.2点、歯科(実技)76.0点となっております。(第48回認定試験の結果)

2.診療報酬請求事務能力認定試験の受験資格とは

  • 年齢、学歴、実務経験、性別、国籍等の受験資格は必要ありませんので、どなたでも受験できます。
  • 受験者性別は医科・歯科共に女性約9割、男性約1割と女性が多いです。
  • 受験者の年齢層は、16~20歳が38.6%、21~25歳が20.3%、26~30歳が15.9%となっています。

3.診療報酬請求事務能力認定試験の合格に近づくには

前項に記載した通り、診療報酬請求事務能力認定試験には受験資格が問われません。
難易度は高いため、多くの受験者はスクールの受験対策講座等を受講し、試験対策を行っています。それでは合格するために何をすべきでしょうか。

●どんな仕事をするのか知る(業務をイメージ)

試験では実務に活かせる知識、技術を問題にしています。まずは、資格取得後にどのような仕事に就くかを知り、学習内容をイメージしましょう。仕事の内容は働く場所や働き方によって違いますが、主として病院やクリニック、歯科医院において受付、請求、会計業務に従事します。

  • 受付:医療機関の受付として患者様を迎えます。次に診察券や保険証、医療証などを受け取り、必要事項を確認して入力します。
  • 請求:提示してもらった保険証と診療内容などを元に診療報酬を算定し、レセプトを作成します。
  • 会計:提示してもらった保険証と診療内容などを元に診療報酬を算定し、自己負担分を患者様へ請求します。

●診療報酬請求事務能力認定試験の合格を目指す学習方法

職業訓練で医療事務について学ぶ

メリット:受講料が安い。
デメリット:該当になる講座の開催数が少ない。ハローワーク等で受講条件が定められていて、該当にならないと受講できない。

書店等でテキストを購入して独学

メリット:費用がテキスト代のみで済む。時間に制限がなく、自分の都合に合わせて勉強できる。
デメリット:理解が進まない場合がある。

通信講座で学ぶ

メリット:自分の都合に合わせて勉強できる。通学講座より費用は安い。
デメリット:独学と比較すると費用が高い。質問した時に回答に時間を要する場合がある。

通学講座で学ぶ

メリット:質の高い授業を受けれる。質問がすぐに解決する。
デメリット:費用が高い。通学に時間がかかる。

このようにそれぞれにメリット、デメリットがあります。受験する場合は自身に合った学習方法を考え、家庭や仕事と無理なく両立しながらしっかりと勉強しましょう。

4.まとめ

いかがだったでしょうか。診療報酬請求事務能力認定試験は難易度は高いですが、それだけ取得した際の価値が高い資格であると言えます。試験には受験資格は必要ないため、ご自分に合った学習と試験対策をしていただき、試験に挑戦してください。
今回の記事が参考になりましたら、シェアをお願いいたします。

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