初任者研修

実務者研修の受験資格(受講資格)は?

介護職員初任者研修

投稿日: 更新日:

介護の資格の1つに「実務者研修」があります。専門的な知識と技術を学ぶための研修です。この研修を修了することで、訪問介護事業所のサービス提供責任者の職に就くことができるだけではなく、実務経験と合わせて介護福祉士国家試験の受験資格となります。介護業界でキャリアアップを目指すためには、この研修は重要なポイントとなりますので、受講をおすすめします。
今回の記事では、実務者研修の受験資格について解説します。介護業界で働いている方、キャリアアップを目指している方の参考になれば幸いです。

試験中

1.実務者研修とは

実務者研修とは、様々な介護事業所のご利用者に対して、介護サービスを提供する能力を修得するための研修です。介護業界には他に「介護職員初任者研修」という基礎的な研修があり、この研修の次のステップで受講する研修です。

[キャリアアップの流れ]
介護職員初任者研修 → 実務者研修 → 介護福祉士

研修の内容

それでは具体的な研修内容についてご紹介します。
下記内容を学習しますが、研修は講義と演習が一体的に行われます。

実務者研修の内容
・人間の尊厳と自立
・社会の理解Ⅰ、Ⅱ
・介護の基本Ⅰ、Ⅱ
・コミュニケーション技術
・生活支援技術Ⅰ、Ⅱ
・介護過程Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ
・発達と老化の理解Ⅰ、Ⅱ
・認知症の理解Ⅰ、Ⅱ
・障害の理解Ⅰ、Ⅱ
・こころとからだのしくみⅠ、Ⅱ
・医療的ケア
・その他
上記の内容を6ヵ月以上、合計450時間かけて学びます。(注)医療的ケアについては、規定時間に加えて演習を修了する必要があります。
(注)無資格者の場合6ヵ月以上という規定がありますが、すでに介護職員初任者研修などの資格を取得している場合は1ヵ月以上となります。
介護職員初任者研修を修了している場合、一部受講が免除される科目があるため、受講時間は320時間となります。

研修を修了するメリット

実務者研修の中には介護職員初任者研修(130時間)の内容が含まれますが、加えて学習していない320時間の、より専門的な内容を学習します。研修を修了することで、介護についての知識と技術を深めることができます。それ以外にもメリットがありますのでお伝えします。

実務者研修のメリット
・就職に有利となる
介護職は未経験・無資格でも就業できますが、資格があることで就職に有利となります。

・給料がアップする
資格手当等の対象となる可能性があります。事業所によって異なりますので確認しましょう。

・サービス提供責任者になることができる
訪問介護事業所に必要なサービス提供責任者の要件として、実務者研修等の資格が必要となりますので、キャリアアップにつなげることができます。

・介護福祉士の受験資格が得られる
実務経験ルートでは、実務者研修を修了すること、および介護の実務経験3年以上の条件を満たすことで介護福祉士国家試験を受験することができます。

・喀痰吸引や経管栄養について学べる
介護職員初任者研修では学習しない医療的ケアについて学ぶことができます。さらに、実地研修を受講する等の一定の要件を満たすこと、医療との連携を行ったうえで、喀痰吸引等を行うことができるようになります。

・修了時試験がない
介護職員初任者研修で義務付けられているような、修了試験が定められていません。
※修了試験を設けているスクールもあります。

研修期間と費用

研修のコースには「通学」「通学+通信」があります。この両者について比較したものをご紹介します。

研修期間と費用
研修期間 費用
通学 研修期間はすでに取得している資格により異なります。

無資格:6ヵ月程
介護職員初任者研修、ヘルパー2級:3~4ヵ月程
ヘルパー1級:1ヵ月程
介護職員基礎研修:1ヵ月程

費用は通常、通信コースより高くなる(数万円)ようですが、ハローワークで行っている職業訓練の場合、受講料は無料です。
具体的な費用は通学+通信コース欄を参照ください。
通学+通信 研修期間は通学コースと同じになります。

自宅学習と通学(スクーリング)を組み合わせたスタイルです。このコースが主流となっています。働きながら受講する方が多いことが理由でしょう。自宅学習しながら、日曜日など仕事が休みの日にスクーリングを行う形となります。

費用はすでに取得している資格により異なります。

無資格:約10〜15万円
介護職員初任者研修、ヘルパー2級:約8〜13万円
ヘルパー1級:約5〜8万円
介護職員基礎研修:約4万円
 
スクールによって費用は異なりますので、スクール選びのポイントとなります。また、キャンペーンなどが行われることもありますので確認しましょう。

2.実務者研修の受験資格(受講資格)

実務者研修の受験資格についてお伝えします。

実務者研修の受験資格
年齢 年齢に制限はありませんが、スクールによって16歳など未成年についての年齢制限を設けていることがあります。上限もありませんが、安全に介護演習を修了できる体力は必要となります。
実務者研修は働きながら受ける方が多く、受講する年齢層にも幅があります。20〜50歳の層が多いですが、60歳以上で実務者研修を修了し、介護福祉士の国家試験に合格している方も少なくありません。
学歴 学歴に制限はありません。
性別 性別に制限はありません。
ただし、演習で、移乗介助など身体的に負担のかかる内容がありますので、妊娠中の方などは研修を受けることができない場合があります。該当する場合は、スクールへお問い合わせください。
国籍 国籍に制限はありませんが、基本的な日本語の能力が必要となります。また、数は少ないですが、外国人向けの講座を開講しているスクールもあります。
また、EPAルートでは、実務経験と研修を経て213人の外国人が、第30回介護福祉士国家試験に合格しています。
そのほか 基礎的な研修として介護職員初任者研修がありますが、実務者研修の受講条件とはなっていませんので、無資格から実務者研修を受講することが可能です。
介護が全く未経験の場合、先に介護職員初任者研修の受講をおすすめしますが、介護の知識がある場合は、直接実務者研修からチャレンジしてもよいでしょう。先に介護職員初任者研修を取得した場合、実務者研修受講時に130時間が免除されますので、無駄にはなりません。

3.まとめ

今回は実務者研修の受験資格についてお伝えしました。この資格は介護資格の中間に位置するもので、キャリアアップには欠かせない資格です。資格を取得することで、就職に有利になる、サービス提供責任者になれる、介護福祉士国家試験の受験資格として必要などのメリットがあります。
実務者研修の前のステップに介護職員初任者研修がありますが、介護職員初任者研修を修了することなく実務者研修を受講することが可能です。ご自身に合ったスクール、コースをご検討いただき、皆様が実務者研修を修了することをお祈り申し上げます。
今回の内容が参考になった方は、記事のシェアをよろしくお願いいたします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

-初任者研修

執筆者:

関連記事

介護職員初任者研修を無料で受ける方法は?

現在、介護に興味のある方や介護業界で働くことを考えている方の中には、介護職員初任者研修の受講を考えている方もいるのではないでしょうか。旧ホームヘルパー2級資格に当たる介護職員初任者研修は、介護の基本を …

介護職員初任者研修の試験問題の難易度は?

介護の仕事を始めるなら、真っ先に取得するべき資格が「介護職員初任者研修」です。 この資格は、介護のスタート資格であり、受講期間や費用の面でも最も取得しやすい介護資格でもあります。介護職員初任者研修を取 …

初任 者 研修 内容

介護職員初任者研修の内容(カリキュラム)を詳しく紹介。

これから介護職として就職を考えている方や無資格で介護職として就職した方は、介護職員初任者研修の受講を検討しているでしょう。そして受講するスクールを探す前に、カリキュラムや受講期間、学習方法、修了するメ …

介護 職員 初任 者 研修 通信 安い

介護職員初任者研修の通信講座を安く受講するには?

介護職として働く際に持っておくと役立つ資格として「介護職員初任者研修」があります。介護の基本について学ぶことができるので、未経験・無資格の方が、就職前や就職後すぐに受講しています。皆さんも希望の職場へ …

介護職員初任者研修を安い方法で受講するには

これから介護業界で働くことを考えているみなさま。介護職において、基本的な知識と技術を習得していると評価される資格といえば、介護職員初任者研修となります。就職前に介護職員初任者研修を取得していると、就職 …