実務者研修

実務者研修は通信でも取得できるか

介護職員初任者研修

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日本の高齢化が進む中、介護分野における介護の人手不足という状況が続いています。その中でも、適切な介護サービスを提供するため、有資格者の介護職員を採用したい、働いている職員に資格を取得してほしいと考えている介護事業所が多くあります。
介護職員としてキャリアアップに必要となる実務者研修は、受講方法を大きく分けると、通信コースと通学コースの2つになります。実務者研修を通信コースで取得する場合と、通学コースで取得する場合の比較をし、通信コースの受講について詳しくご紹介しますので、これから実務者研修を取得したいと思っている方は必見です。

勉強する女性

1.実務者研修を通信コースで取得する場合と通学コースで取得する場合の比較

・学習の概要

実務者研修を取得するためには、通信コースで取得する場合と、通学コースで取得する場合があります。
まず初めに、それぞれのコースの概要についてご紹介します。
通信コースは、通信学習で教材を使用した自宅学習と実際に通学する学習を組み合わせて受講します。通学コースではすべてのカリキュラムを通学にて受講します。補足ですが、通信学習では、受講した科目ごとに課題の提出が必要となります。
2016年度から介護福祉士の実務経験ルートでの受験資格として、実務経験3年以上に加え、実務者研修を修了することが必要となりました。そのため、現在の介護業界において就業中でキャリアアップを考えている方は、実務者研修を受講する必要が出てきます。しかし、就業しながら実務者研修を取得することは負担が大きいため、一部の科目について通信講座による受講を認め、できるだけ負担を少なくできるように配慮されています。また、実務者研修を受講できるよう勤務調整等に配慮してくれる介護事業所が多くあります。
実務者研修は受講時間が450時間以上と長時間となるため、学習に対して強い意志を持ち、スケジュール管理をしっかり行うことが必要となります。

・実務者研修にかかる受講期間および費用

実務者研修の受講期間は、通信コースでは無資格者は約6ヵ月、介護職員基礎研修修了者は約1ヵ月となります。通学コースであれば、無資格者は約3ヵ月、介護職員基礎研修修了者で約2週間で実務者研修を修了できます。通信コース、通学コースに関わらず、受講しなければならないカリキュラムは450時間以上となり、すでに取得している資格によって受講科目の免除があります。
無資格の方と他に介護の資格を取得している方では、受講時間が異なるため、受講費用も異なります。無資格者の通信コースの受講費用はおおよそ15万円となり、通学コースの受講費用はおおよそ20万円となるでしょう。

・通信コースと通学コースのメリットとデメリット

通信コースのメリットは、ご自身のスケジュールに合わせて学習できることです。就業中の方には、このメリットは重要となります。デメリットとしては、直接講師に教えてもらうことができないことと、モチベーションの維持が難しいことです。
一方、通学コースのメリットは、講座に必ず講師がいるため、わからない箇所があるとその場で教えてもらうことができることです。デメリットとしては、費用が高額になること、通学の回数が多いため就業中の方はスケジュール調整が難しいことが挙げられます。

2.実務者研修の通信コースでの学習内容

通信での実務者研修で、履修しなければならないカリキュラムは、演習を除き450時間です。

  • 人間の尊厳と自立 5時間
  • 社会の理解Ⅰ 5時間
  • 社会の理解Ⅱ 30時間
  • 介護の基本Ⅰ 10時間
  • 介護の基本Ⅱ 20時間
  • コミュニケーション技術 20時間
  • 生活支援技術Ⅰ 20時間
  • 生活支援技術Ⅱ 30時間
  • 介護過程Ⅰ 20時間
  • 介護過程Ⅱ 25時間
  • 介護過程Ⅲ 45時間
  • 発達と老化の理解Ⅰ 10時間
  • 発達と老化の理解Ⅱ 20時間
  • 認知症の理解Ⅰ 10時間
  • 認知症の理解Ⅱ 20時間
  • 障害の理解Ⅰ 10時間
  • 障害の理解Ⅱ 20時間
  • こころとからだのしくみⅠ 20時間
  • こころとからだのしくみⅡ 60時間
  • 医療的ケア 50時間
  • 医療的ケア(演習) おおよそ12時間

この中で、「介護過程Ⅲ」「医療的ケア(演習)」の2科目については、通学して受講しなければなりません。それ以外の科目については通信学習で受講することができます。
通信学習では、基本的にテキスト等を使用し、自宅で学習することになります。学習の理解度を測るために、学習内容に応じた課題を提出することになります。

3.実務者研修と他の介護資格の比較

実務者研修は、介護の中堅的な資格になります。修了することで、介護についての一定の知識技術等を有している証明となり、また、訪問介護事業所のサービス提供責任者に就業することができます。今後も実務者研修の取得者に対しての需要は高まり続けますが、他の介護資格と比較するとどうでしょうか。

介護職員初任者研修

介護業界の基礎を学びます。介護業界の登竜門のような扱いですので、介護に携わったことのない未経験の方や、介護業界に従事してまだ経験の浅い方に向けた、基礎的な知識やスキルを学ぶ研修です。修了することで、実務者研修の一部の科目が免除されます。

介護福祉士

国家資格となり、介護職としてキャリアアップしていく中で上位にある資格です。取得し、介護業界で就業すると様々なメリットがあります。実務経験ルートから受験する場合には、実務経験と実務者研修の修了が必要となります。

ケアマネージャー

介護を必要とする方へ介護計画(ケアプラン)を作成する役割を担います。資格の正式名称は介護支援専門員となり、受験資格として、介護福祉士等国家資格取得後または特定の職種の実務経験が5年以上が必要となります。

4.まとめ

最後に、介護業界では介護職員の不足が懸念されており、実務者研修取得者への需要が高まっています。通信講座で受講することが可能であり、知識や技術は現場で活かすことができます。ぜひこの機会に資格取得を目指してみましょう。
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