医療事務

医療事務の資格の難易度・合格率はどれくらい

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日本の医療サービスは、健康保険制度を利用することで患者様に提供されています。この制度が運用されるためには、診療行為等が適切に記録され、事務処理される必要があります。
現在、医療技術の進歩と共にそれぞれの専門領域は細分化され、それに伴い事務処理も複雑になっています。そのような状況の中で、適切な事務処理を継続するために、正確な知識を持った医療事務職は欠かせません。
今回は、医療事務の資格についてご紹介します。この記事が、医療事務として医療業界で活躍したいと考えている方の参考になれば幸いです。

合格

1.医療事務の資格の合格率

医療事務とひと口に言っても、就業する医療機関の種類によってその業務内容は様々です。同じ診療報酬請求業務でも、「医科」か「歯科」なのかによって事務処理の内容は異なりますし、「医療事務」という言葉を、「医療行為以外を行う職種」として考えた時には、病院等の事務のほかにも「歯科助手」や「看護助手」もその範囲に含まれます。
そのため、まずは医療事務の分類を説明し、代表的な資格に関してご紹介します。

・医療事務

医療事務は、一般的に皆さんが医療事務と聞いたときに想像する医療機関での受付、案内、会計、診療報酬請求等の業務に就きます。今回は医療事務の資格の中から「診療報酬請求事務能力認定試験(医科)」を取り上げます。この試験は医療事務の資格の中でも難関の資格であり、そのため医療機関からの評価が高い資格です。

①診療報酬請求事務能力認定試験の概要

実施団体:公益財団法人日本医療保険事務協会
受験資格:なし
試験日:年2回(7月、12月)
試験時間:3時間
試験会場:札幌市、仙台市、さいたま市、千葉市、東京都、横浜市、新潟市、金沢市、静岡市、名古屋市、大阪府、岡山市、広島市、高松市、福岡市、熊本市、那覇市
試験種目:学科試験(知識)、実技試験(診療報酬請求事務の実技)
受験手数料:9,000円(税込)

②診療報酬請求事務能力認定試験の合格率

合格率:41.6%(平成30年7月16日実施の第48回認定試験)
今までの平均合格率は約30%となります。

合格基準は試験により若干変動しますが、第48回認定試験では学科試験75 点以上、実技試験85 点以上となっています。前述している通り難関の資格になりますので、試験対策講座等を受講し、受験する方が多い試験です。

・調剤事務

調剤事務とは、調剤薬局等で受付、会計、診療報酬請求等の業務に就きます。今回は調剤事務の資格の中から「調剤報酬請求事務技能検定試験」を取り上げます。この試験に対応した調剤薬局事務講座が実施されています。学習時間は通学講座であれば3日間、通信講座であれば1ヵ月程が標準となります。

①調剤報酬請求事務技能検定試験

実施団体:日本医療事務協会
受験資格:日本医療事務協会が認定する調剤事務講座を修了した者等の一定要件あり
試験日:奇数月第3日曜日開催(通信講座を受講した方は毎月第4土曜日)
試験時間:1時間30分
試験会場:開催月によって異なります
試験種目:学科試験(知識)、実技試験(調剤録作成・診療報酬明細書作成)
受験手数料:6,000円(税抜)

②調剤報酬請求事務技能検定試験の合格率

合格率:84.7%(2017年度実績)

合格基準が公開されていませんが、合格率が80~90%と高いため比較的合格しやすい試験と言えます。

・歯科医療事務

歯科医療事務とは、歯科医院等の受付、会計、診療報酬請求等の業務に就きます。医科の内容を扱う医科医療事務と区別し、「歯科医療事務」という名称で呼ばれています。歯科診療報酬請求業務では歯科特有の点数計算や、それを基にしたレセプト作成を行います。今回は歯科医療事務の資格の中から「診療報酬請求事務能力認定試験(歯科)」を取り上げます。
こちらの試験は前述している「診療報酬請求事務能力認定試験(医科)」の受験内容が一部違う試験となり、実施団体等の基本情報は同じとなるため、概要の記載は省略します。

①診療報酬請求事務能力認定試験の概要

省略

②診療報酬請求事務能力認定試験の合格率

合格率:35.8%(平成30年7月16日実施の第48回認定試験)
今までの平均合格率は約38%となります。

合格基準は試験により若干変動しますが、第48回認定試験では学科試験80 点以上、実技試験80 点以上となっています。

・歯科助手

歯科助手とは、歯科医院において歯科医師や歯科衛生士のサポート業務を行います。歯科助手の資格は、該当する講座を受講し、受講後に認定機関に申請することで資格を取得できます。学習期間は2~4ヵ月程となり、専門機器の名称や基本的な使用目的等を学習します。

・看護助手

看護助手とは、医療機関等で看護師等のサポートを行う職種です。看護助手の資格も歯科助手と同じように、該当する講座を受講し、受講後に認定機関に申請することで資格を取得できます。学習期間は3ヵ月程となり、医療スタッフのサポートに関しての概論、機器の名称や基本的な取り扱い、患者様へのケア等を学習します。

2.医療事務として働くことが難しいかどうか

ここでは資格取得後に、実際に医療事務として働く事が難しいかどうかについて取り上げます。
少子高齢化の影響もあり、医療機関の数、提供するサービスは増加傾向にあります。医療事務の求人数は多く、求人誌や求人サイトを確認するとわかりますが、無資格・未経験でも就業できます。 ただし、医療機関で採用したい人材は即戦力となる方、仕事に意欲のある方です。そのため、近年の傾向として医療事務の経験年数やこれまでの職歴、医療事務資格の有無を選考や面接で確認されることが多いようです。

3.まとめ

医療機関における医療事務の概要を、ご紹介させていただきました。
医療事務とひと言で言ってもその業務内容は様々であり、対応する資格が異なります。そのため、まずは就業したい医療機関がどのようなものなのかを把握し、その上で必要となる資格を取得すると良いでしょう。
この記事を読んでいただいたみなさまが、医療事務として活躍できることをお祈り申し上げます。
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