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医療事務の資格を比較する際のポイント

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医療事務の資格について調べると、種類が多くてどれを取得するべきか悩んでいる方が多いと思います。医療事務の資格は民間資格のため、各団体が様々な種類の試験を実施しています。医療事務の知識とスキルを身につけた有資格者として医療事務の仕事を始められるよう、医療事務の資格・講座を比較し、ご自身に合った資格を見つけてましょう。

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目次

1.医療事務とは

医療事務の位置づけ

医療事務の主な職場は病院・クリニックなどの医療機関等で、受付、会計、電話対応、レセプト作成などの業務を行います。患者様が診察や治療を受けるための最初の窓口となり、患者様がスムーズに診察や治療を受けるために、医療従事者への橋渡しとして重要な役割を果たす存在です。

医療事務の資格を取得するメリット

医療事務の仕事は資格がなくても行うことができますが、資格を取得していると業務内容の理解ができている即戦力として働けるため、大きなメリットとなります。そのため転職や就職の際、資格を保有していたほうが採用選考で有利となります。

医療事務の種類

医療事務の種類には医科・歯科・調剤・医師事務作業補助などがあります。
医科の医療事務は歯科以外のすべての診療科が対象となり、受付・カルテ管理・会計・レセプト作成などの業務を行います。すべての診療科の病気、検査、薬などの知識が求められます。
歯科の医療事務は歯科に特化しており、医科と同じく受付・カルテ管理・会計・レセプト作成などの業務を行います。歯科の専門用語などの知識が求められます。
調剤の医療事務は薬剤師のサポート役として、受付・会計・レセプト作成・処方箋のチェック・お薬手帳の発行などの業務を行います。薬についての知識が求められます。
医師事務作業補助の医療事務とは医師の指示のもと、診断書、証明書、処方箋、カルテの代行入力や作成などの業務を行います。

2.医療事務の資格の比較

ここでは代表的な医療事務の資格について比較します。

医療事務検定試験 医療事務技能審査試験(医科、歯科) 診療報酬請求事務能力認定試験
(医科、歯科)
受験資格 ●医療事務の基本的な算定知識を有する方 なし なし
試験内容 ●実技
学科
医療事務知識

実技
診療報酬請求事務

学科試験と実技試験と合わせて2時間

実技Ⅰ
患者接遇/50分

学科 医療事務知識/60分

実技Ⅱ
診療報酬請求事務/70分

学科
医療事務知識

実技
診療報酬請求事務

学科試験と実技試験と合わせて3時間

合格の基準 非公表 学科試験、実技試験Ⅰ、実技試験Ⅱのすべての得点率が70%以上 医科
学科試験 75点以上
実技試験 85点以上

歯科
学科試験 80点以上
実技試験 80点以上

第48回認定試験

合格率 87.8%
2017年
非公表 医科 41.6%
合格者数 1,618人

歯科 35.8%
合格者数 19人

第48回認定試験

3.医療事務の資格を比較する際に着目するポイント

医療事務資格を取得する目的を明らかにする

医療事務には医科・歯科・調剤の3分野があります。どの分野へ就職するかによって、必要になる知識・スキルが異なるので、就職する分野を決めると資格を選択しやすくなります。 

ご自身のキャリアプランをイメージする

医療事務資格を取得する目的を明らかにした上で、ご自身のキャリアプランをイメージしてみましょう。

  1. 短期間で取得できる資格
  2. 就職を急いでいる方は、短期間で取得でき、就職が有利になる資格を選び、就業後にステップアップに必要となる資格を取得する。

  3. 難易度の高い資格
  4. しっかりと勉強できる方は、難易度の高い資格を取得し、就業後の業務に活かす。

資格を取得するまでの期間等も検討し、取得する資格を決めましょう。

4.医療事務講座を開いているスクールの比較方法

スクールの歴史

医療保険制度が充実すると共に、医療事務の業務内容が増大し、より専門性を求められるようになりました。長年医療事務講座を開講している歴史あるスクールでは、ノウハウがあり、医療事務の業務多様化に対応した実務に活かせる講座を開講しています。

スクールの評判

評判や口コミを参考に授業や講師についての情報を確認しましょう。講座を修了した先輩に直接聞くこともおすすめです。

受講料

通学コース/40,000円台~300,000円程度
通信コース/30,000円台~90,000円程度

受講料はスクールや講座により異なります。資料等で比較検討し、またキャンペーン等を利用して受講料を抑えましょう。また受講料合計は高額になりますが、複数の資格取得を目指す複合コースやセット講座などがあります。

立地(アクセス)

通学講座の場合は、無理なく通えるよう、アクセスの良いスクールを選びましょう。

授業や受講期間の融通が利くかどうか

通学講座では仕事や用事などやむを得ない事情で受講できなかった場合、振替授業やDVDで受講できる「振替受講制度」、一定期間通学ができない場合に利用できる「休学制度」、通信講座では受講期間内に修了できなかった場合に受講期間を無料で延長できる「無料延長制度」を設けているスクールがあります。受講制度について確認しましょう。

授業やテキストの質

医療事務講座では、医療事務員として即戦力となるためのポイントを絞った実践的なカリキュラムを学びます。受講料が安価なスクールでは、授業を行う講師の人件費やテキストの費用を削っている場合がありますので、説明会などを利用して授業やテキストの質を確認しましょう。

5.医療事務の資格を比較する際の留意点

受講料で判断せず、得ることができる知識、資格を確認する

医療事務資格の種類が多くあり、取得する資格を調べると一番気になるのが講座の受講料ではないでしょうか。講座によって受講料の差が大きいですが、受講料で取得する資格を決めてしまうと、得たい知識、就業後に活かせる知識を学ぶことができないことがあります。
ご自身が就職する医療機関等は、どの資格を取得を評価してくれるのか、キャリアプランに位置付けた資格はどの資格なのか確認しましょう。

資格の難易度を確認し挑戦する

医療事務の資格を受験する際は、資格の難易度を確認しましょう。難易度の高い資格は試験内容が難しく合格率が低くなります。しっかりと学習できる環境を整え、合格を目標に挑戦しましょう。

医療事務の資格を比較して検討する際は多少の妥協も必要

スクールを探す際、どの点を重視しますか。スクールまでのアクセス、授業料、授業内容など、希望を網羅している講座が理想です。しかし、すべての項目が希望通りになっているスクールは少ないかもしれません。スクールを選ぶ上で重視する項目を書き出し、その中で優先する項目と妥協する項目を決めると、理想に近いスクールを選択することができるでしょう。複数のスクールを比較する時には、一括資料請求サイトなどを利用すると便利です。

6.まとめ

医療事務の資格は種類が多くあります。受験する資格が決まっていない方は、資格を取得する目的を明確にし、どの資格が必要なのか比較、検討しましょう。医療事務の資格を取得していると就職・転職の際に有利となり、習得した知識とスキルを活かし即戦力として活躍することができます。そして実務経験を積み、医療事務としてエキスパートを目指しましょう。
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